イスラエルによるガザ侵攻は、中東で最も恐れられていたイスラエルとイランの交戦に発展した。
   イスラム組織「ハマス」を支援するイランが4月、イスラエルに対して約300発のミサイル攻撃を行い、イスラエルもドローンで反撃した。双方は当面自制すると見られているが、長年「中東で最も危険な火種」とされていたイスラエル＝イラン交戦が実際に起きたことで、現在進行中のイスラエルのガザ攻撃も終わりが見えなくなっている。
   200万人以上のガザ市民の人道被害をどう救うのか。イスラエルの人質をどう解放するか。地域全体に拡大する武力衝突を抑えられるのか。米国のジョー・バイデン大統領だけでなく、国際社会全体にとっても、収拾できない危険な事態が急速に積み重なっている。

ハマス秘密会議「戦慄の本音」

   戦争がどう終わるかを考えるには、戦争指導者たちの腹の底を覗く必要がある。当事者たちの目的は何で、どこを落としどころと考えてい・・・