ロシア政権中枢は「大幅入れ替え」へ
病気と腐敗で進む「世代交代」
2025年10月号
ロシアのプーチン大統領にウクライナ停戦を直訴した側近、コザク大統領府副長官(66)が9月に退任したが、これと並行して、政権内では幹部の病気や辞意表明、権力闘争の動きがSNS「テレグラム」の情報チャンネルで次々に伝えられている。
10月に73歳になるプーチンをはじめ、政権幹部は70歳前後。ロシア男性の平均寿命67歳からみて、かなりの高齢であり、今後世代交代や人事の再編が行われる見通しだ。プーチン自身も2030年の任期を残して退陣するとの憶測が出てきた。権力構造の揺らぎが戦争の行方を左右する可能性がある。
独立系の情報チャンネル「偵察者」によれば、秘密警察、連邦保安庁(FSB)のボルトニコフ長官(73)は5月から重い病気で職務を十分遂行できず、年内に辞任する可能性がある。後継は、プーチンの腹心で実力者のデューミン大統領補佐官(53)が最有力という。FSB長官は政権を支える枢要ポストだが、ボディーガード出身のデューミンはFSBでの経験がなく、勢力均衡を乱すとして、FSBのエリート層から早くも反発の声が出ているという。
シロビキ(武闘派)では、バストルイキ・・・
10月に73歳になるプーチンをはじめ、政権幹部は70歳前後。ロシア男性の平均寿命67歳からみて、かなりの高齢であり、今後世代交代や人事の再編が行われる見通しだ。プーチン自身も2030年の任期を残して退陣するとの憶測が出てきた。権力構造の揺らぎが戦争の行方を左右する可能性がある。
独立系の情報チャンネル「偵察者」によれば、秘密警察、連邦保安庁(FSB)のボルトニコフ長官(73)は5月から重い病気で職務を十分遂行できず、年内に辞任する可能性がある。後継は、プーチンの腹心で実力者のデューミン大統領補佐官(53)が最有力という。FSB長官は政権を支える枢要ポストだが、ボディーガード出身のデューミンはFSBでの経験がなく、勢力均衡を乱すとして、FSBのエリート層から早くも反発の声が出ているという。
シロビキ(武闘派)では、バストルイキ・・・