《企業研究》三菱電機
「パワハラ・首切り」社内荒廃の惨状
2025年11月号
「まさか、スリーダイヤの一角を占めるうちが、リストラをするなんて……」。三菱電機の50代社員が嘆息する。エリートと呼ばれる大学の修士課程を修了して入社し、技術職として勤務して約30年。40代前半までは夜中の1時、2時まで残業することはざらだった。それでいて、30代の年収は7百万~8百万円と、大手他社で働く大学時代の友人の年収と比べて低い方だった。それでも、部長から「若いうちに辛抱しておけば、将来はどんと増えるから」という言葉を信じて頑張った。ところが、待ち受けていたのは、リストラ対象者入りという現実だった。
三菱電機社内に動揺が広がっている。原因は「ネクストステージ支援制度特別措置」。早い話が社員の首切りだ。満53歳以上かつ勤続3年以上の正社員および定年後再雇用者を対象に早期退職者を募る。同社は早速、12月15日から募集を開始。応募者は来年3月に会社を去ることになる。
「黒字リストラ」の深刻な弊害
足元の業績は円安効果を受けて好調だ。今年度は売上高も営業利益も過去最高・・・
三菱電機社内に動揺が広がっている。原因は「ネクストステージ支援制度特別措置」。早い話が社員の首切りだ。満53歳以上かつ勤続3年以上の正社員および定年後再雇用者を対象に早期退職者を募る。同社は早速、12月15日から募集を開始。応募者は来年3月に会社を去ることになる。
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