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社会・文化

高齢者「変額保険」の生き地獄

「三菱UFJ」の非道を国連へ提訴

2025年12月号

 株式市場は新高値で沸きかえり、バブル再来の気配。昭和末期の「あぶく銭経済」が平成で弾けて30余年が経ち、銀行による金融被害は今や昔、と思われがちだが、「相続税対策」と称して売りまくった変額保険の実害が今あちこちで噴き上がっている。「まぎれもなく銀行による人権侵害」。被害者たちは国連ビジネスと人権作業部会へ提訴する構えだ。
 都内に住むT子さんは、近く100歳を迎える。今年10月、石破茂首相(当時)から銀杯が届き、小池百合子都知事からは江戸切子のグラス、区から3万円が送られてきた。ちょっと気分を良くしていた時、玄関のピンポンが鳴った。戸口に出ると見慣れない男性が立っていた。東京地裁の執行官だった。
「強制執行でうかがいました」
 書面を見せられたが、意味がわからない。隣接する住宅の家賃を「三菱UFJ銀行が差し押さえる」という通告だったのだ。
 亡き夫が長女のために建てた木造住宅。長女が他界した後、賃貸に出し老後を支える貴重な収入となっていた。その家賃を一体なぜ銀行が……。

自殺して借金を返した人も・・・

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