中部電力「原発不祥事」の深層
「恒例内紛」と電事連会長を巡る諍い
2026年1月号
関西電力からは、ここぞとばかり誹謗が聞こえてくる。
「あんな“トカゲの尻尾切り”で済むんか。トップの経営責任やがな」
2025年11月27日、中部電力が浜岡原発(静岡県)の安全対策工事に関し、突如発表した不適切事案―。原子力部門が同3号・4号機の安全対策の仕様変更に伴う工事を、契約を担当する調達部を通さずに発注し、長期の代金不払いが発生していたことが明らかになったのだ。不適切事案は13年2月から19年5月に行われた工事20件、総額は100億円規模という。
内部通報で発覚し、取締役会に報告していなかった副社長原子力本部長の伊原一郎、執行役員原子力部長の名倉孝訓は引責辞任となった。発表当日、経済産業省は中電に事態の報告を課し、翌日には大臣・赤澤亮正自ら「徹底的な調査を求めたい」と戒めている。しかし……。
“トカゲの尻尾切り”―、関電がこう言い募るのは、中電社長の林欣吾が謝罪のみで、何の処分も受けていないからだ。
翻って19年9月に発覚した関電の原発をめぐる金・・・
「あんな“トカゲの尻尾切り”で済むんか。トップの経営責任やがな」
2025年11月27日、中部電力が浜岡原発(静岡県)の安全対策工事に関し、突如発表した不適切事案―。原子力部門が同3号・4号機の安全対策の仕様変更に伴う工事を、契約を担当する調達部を通さずに発注し、長期の代金不払いが発生していたことが明らかになったのだ。不適切事案は13年2月から19年5月に行われた工事20件、総額は100億円規模という。
内部通報で発覚し、取締役会に報告していなかった副社長原子力本部長の伊原一郎、執行役員原子力部長の名倉孝訓は引責辞任となった。発表当日、経済産業省は中電に事態の報告を課し、翌日には大臣・赤澤亮正自ら「徹底的な調査を求めたい」と戒めている。しかし……。
“トカゲの尻尾切り”―、関電がこう言い募るのは、中電社長の林欣吾が謝罪のみで、何の処分も受けていないからだ。
翻って19年9月に発覚した関電の原発をめぐる金・・・









