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社会・文化

医師紹介ビジネスは闇だらけ

「病院搾取」で肥え太る輩たち

2026年2月号

 医師の紹介ビジネスが急成長している。働き方改革で医師の長時間労働が制限され、人手不足が加速したことなどが要因だ。そこでは1件数百万円にもなる超高額な手数料をとりながら、意図的に転職させ、利益を得る悪徳な手口が横行している。これでは仲介を受けた医療機関が倒れかねない。医師紹介の新たな手法も模索されているが、それは国民、患者のためなのかも厳しく問われている。

野放図な仕組みでボロ儲け

 東北地方の中規模病院では、長年勤務した整形外科医が病に倒れ、後任を確保する必要に迫られた。地元の大学病院に医師派遣を依頼したが断られた。頼ったのが、病院に出入りするコンサルタントに紹介された医師紹介会社だった。
 この会社の仲介で2人の整形外科医を年収2千万円で部長、同1500万円で副部長として雇用した。紹介料として、年収の35%の約1200万円を支払った。彼らの要望に応え、病院は約3千万円を投じ、新たな医療機器を導入した。だが1年後、事態は一変した。病院の運営方針を巡って院長と対立し、2人が辞表を提出した。事務長は慰・・・

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