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政治

「高市解散」は自民党を弱らせる

久米 晃(元自民党本部事務局長)

2026年2月号

  ―高市早苗首相が解散総選挙に打って出た理由をどう見ますか。

 久米 働いて働いて結果を出すと言っていたわけだから、どんな説明をしても整合性のある理由なんて出てこない。高市さんは周囲に相談できる人が少ないから、個人的に追い詰められたのだろう。通常国会を前にして、予算や法案の審議をどうするか考えたときに、不安感に押し潰されそうになったのではないか。また、高市さんは安倍晋三元首相に憧れている部分が多分にある。その安倍さんは2回、奇襲解散を打って政権を磐石にした。それを模写した部分もあるんだろう。いずれも国民が納得できる理由ではない。高市首相が解散を決断する材料にした高い支持率は、単なる「期待値」に過ぎないんですよ。「なにかやってくれるのでは」という期待に背いて解散したので、選挙結果に繋がるかは不透明だ。

 ―今回の解散は、長期的に見て自民党にどんな影響を与えるでしょう。

 久米 この先、有権者からの信頼を得るのがますます難しくなるのではないか。ただ現在は多党化しているため、自民党の完敗という状況にもならないだろう・・・

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