下水道「大事故」はまた起こる
多事多難の「老朽インフラ」対策
2026年4月号
2025年1月、埼玉県八潮市で道路が突然崩れ落ちた。原因は地下10mにあった下水道管の損傷。損傷箇所から周囲の土砂が入り、いつのまにかできていた巨大な陥没穴にトラックが転落。運転手は命を落とした。周辺の道路は封鎖され、商店は営業できなくなり、地域の暮らしは一変。「地下に空洞ができていたなんて想像できなかった」。現地では不安の声が今も残る。「せきが止まらない」「下水臭で頭痛がする」などの症状を訴える住民も多いが、完全復旧には5年以上かかるとされる。
この事故は「下水道史上最悪」と言われたが、本当に恐ろしいのは、これが決して特別な出来事ではないという現実だ。日本の下水道管の総延長は約49万㎞におよぶが、今後、標準耐用年数(50年)を超える管路は急増する。1960~70年代に整備が進んだ大都市や中核都市はすでに老朽化の荒波を受け始めているが、今後は地方へ広がり、2040年には管路総延長の4割が耐用年数超えの老朽管になる。一方で維持管理を担う自治体は弱体化。「人が足りない。点検したくても手が回らない」と自治体職員は顔を曇らせる。
莫大な更新費用と人材不足・・・
この事故は「下水道史上最悪」と言われたが、本当に恐ろしいのは、これが決して特別な出来事ではないという現実だ。日本の下水道管の総延長は約49万㎞におよぶが、今後、標準耐用年数(50年)を超える管路は急増する。1960~70年代に整備が進んだ大都市や中核都市はすでに老朽化の荒波を受け始めているが、今後は地方へ広がり、2040年には管路総延長の4割が耐用年数超えの老朽管になる。一方で維持管理を担う自治体は弱体化。「人が足りない。点検したくても手が回らない」と自治体職員は顔を曇らせる。
莫大な更新費用と人材不足・・・









