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ミャンマーは軍事独裁「完成」へ

日本は無意味な「二重外交」を継続

2026年5月号

 ミャンマーで民主派政党を排除した総選挙が実施され、偽りの「民政移管」が完了した。4月に大統領に就任したのは、民主化運動を徹底的に弾圧してきたミンアウンフライン前国軍最高司令官だ。自身の傀儡を後任の最高司令官に据え、ほぼ完全に立法、司法・行政、国軍の三権を掌握。独裁体制を強めている。
「国際社会から孤立する国軍を支えてきた中国政府は、2011年の『民政移管』(の再現)を思い描いていた。外交関係者の間ではミンアウンフライン氏の引退を期待する声もあったが、彼は唯一の後ろ盾である中国の意向に逆らってまで、悲願だった大統領に就いた」
 ミャンマーの政治アナリストは、第2次軍事政権を巡る中国政府の意向をそう解説する。
 11年の民政移管では、1992年以来権力を掌握してきたタンシュエ国軍最高司令官(当時)と、ナンバー2のマウンエイ元副司令官(同)が引退。2010年総選挙で勝利した国軍系「連邦団結発展党(USDP)」の党首だったテインセイン氏を大統領に抜擢し、国軍最高司令官ポストはミンアウンフライン氏に譲った。テインセイン政権は、タンシュエ氏の「傀儡」との下馬評を覆し・・・

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