住友ファーマ「iPS新薬」への疑念
「成長の柱」にはなり得ない
2026年6月号
住友ファーマが京都大学と共同で開発したiPS細胞由来の治療薬が厚生労働省に3月6日、正式承認された。5月13日には公的医療保険の対象となった。世界初の実用化で、患者1人あたり薬価は5530万円だ。経営が厳しさを増す同社は、立て直しの起爆剤とする構えだが、世界でiPS細胞研究を牽引するのは米国である。安全性の懸念も指摘されている。その前途には暗雲が漂っている。
承認されたのは、パーキンソン病治療製品アムシェプリである。2月に厚労省の部会が了承した時点で、全国紙は社説を掲げた。「iPS医療へ歩み止めるな」(日本経済新聞、2月11日)、「iPS医療了承 待望の実用化まであと一歩だ」(読売新聞、同25日)と評価した。
住友ファーマの親会社である住友化学も強気の姿勢だ。水戸信彰社長は3月6日の会見で、iPS医薬を「グループの柱」に育てる方針を明言した。パーキンソン病に続き、網膜疾患や脊髄損傷も開発を進め、2030年代後半には、この分野での世界売上高3500億円規模を目指すとしている。
4月8日には、住友ファーマが最大1164億円の公募増資を発表し、その目的の・・・
承認されたのは、パーキンソン病治療製品アムシェプリである。2月に厚労省の部会が了承した時点で、全国紙は社説を掲げた。「iPS医療へ歩み止めるな」(日本経済新聞、2月11日)、「iPS医療了承 待望の実用化まであと一歩だ」(読売新聞、同25日)と評価した。
住友ファーマの親会社である住友化学も強気の姿勢だ。水戸信彰社長は3月6日の会見で、iPS医薬を「グループの柱」に育てる方針を明言した。パーキンソン病に続き、網膜疾患や脊髄損傷も開発を進め、2030年代後半には、この分野での世界売上高3500億円規模を目指すとしている。
4月8日には、住友ファーマが最大1164億円の公募増資を発表し、その目的の・・・









