金融の世紀
第42回【ジャンクボンドの帝王】
黒木 亮
2026年6月号
2年前のNHKの朝ドラのタイトルに使われた『虎に翼』は、中国の戦国時代の思想家、韓非子の言葉で、「鬼に金棒」を意味する。1970年代に米国で登場したジャンクボンド(格付けがトリプルB未満の屑債券)もまた、第4波のM&Aブームに沸き返るウォール街にとって、まさに『虎に翼』だった。
ジャンクボンドの誕生によって、信用度が低い発行体でも、S&L(貯蓄貸付組合)や年金基金など、幅広い投資家層から資金を集められるようになり、大規模な敵対的買収や、小が大を呑む案件が可能になった。
84年にT・ブーン・ピケンズが全米第5位の石油会社、ガルフ石油に敵対的買収を仕掛けて、7億6千万㌦を儲けたときも、88年にカール・アイカーンが巨大航空会社TWAをLBOで非公開化したときも、同年、LBOの草分けKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)が大手食品会社、RJRナビスコを巡る怒涛の買収合戦を制したときも、ジャンクボンドが主要資金調達手段として使われた。
そして主幹事は、すべて準大手投資銀行、ドレクセル・バーナム・ランベールだった。
業界で「ジャンクボンドの帝王・・・
ジャンクボンドの誕生によって、信用度が低い発行体でも、S&L(貯蓄貸付組合)や年金基金など、幅広い投資家層から資金を集められるようになり、大規模な敵対的買収や、小が大を呑む案件が可能になった。
84年にT・ブーン・ピケンズが全米第5位の石油会社、ガルフ石油に敵対的買収を仕掛けて、7億6千万㌦を儲けたときも、88年にカール・アイカーンが巨大航空会社TWAをLBOで非公開化したときも、同年、LBOの草分けKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)が大手食品会社、RJRナビスコを巡る怒涛の買収合戦を制したときも、ジャンクボンドが主要資金調達手段として使われた。
そして主幹事は、すべて準大手投資銀行、ドレクセル・バーナム・ランベールだった。
業界で「ジャンクボンドの帝王・・・









