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経済

優等生「デンソー」が沈み始めた

トヨタからの受注が相次ぎ消失

2026年10月号

「うちが沈めば、トヨタが沈む」「トヨタ車は当社の先端技術でもっている」。かつてここまで豪語していたデンソーの先行きに暗雲が垂れ込めている。グループの頂点に君臨し、単体でデンソーの売り上げの約3割分、グループ全体で約6割分を購入する大顧客であるトヨタ自動車からの評価が今、だだ下がりしているのだ。
 確かに、トヨタの一歩先を行く技術開発に努めてきたデンソーは、これまでトヨタが最も頼れるティア1(1次サプライヤー)だった。特にカーエレクトロニクス全盛期は技術力と知識量でトヨタを圧倒し、トヨタの要求を蹴ることすらあったという。それが今では「デンソーも、あまたある選択肢の一つにすぎない」(トヨタ幹部)と軽んじられつつある。
 なぜ、トヨタの中でデンソーの評価が急落したのか。中国メーカーの実力の高さをトヨタが認識したからである。

中国メーカーに完敗

 トヨタは2023年に電気自動車(EV)専用プラットフォームを採用した本格的なEVを中国市場に投入した。結果は惨敗。価格でも先進運転支援システム(ADAS・・・

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