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経済

中部電力に再生の日は来ない

「浜岡崩壊」で自存の道も険しく

2026年10月号

 静岡県知事・鈴木康友は、どう受け止めただろうか。
「諦めることなく、再稼働の再申請に取り組んで参ります」
 浜岡原発の地震データ不正による辞任会見から一夜明けた9月15日、中部電力の社長・林欣吾(当時)は地元を謝罪行脚していた。平身低頭し、苦衷を語る林に、鈴木はひと言も質問せず、20分の面談予定を10分で切り上げて退席した。
 両人は旧知の間柄。とりわけ林の腹心の副社長・佐々木敏春(元静岡支店長)が、鈴木の浜松市長時代から培った親交をテコに、知事当選後は浜岡再稼働への協力を取り付けてきた。その鈴木が面談を切り上げた理由は「水に落ちた犬は叩かない」という惻隠の情が半分、もう半分は林への失望だろう。前日の会長・勝野哲(当時)との同時辞任会見は無残な敗北だった。
 林は従来、外部弁護士による地震データ不正の調査委員会の報告を待ち、ガバナンス改革を含む新たな中期経営計画を発表すると“強気”を貫いてきた。ところが、一転辞任でROE(自己資本利益率)8%を掲げる新中計はどこへやら、後継社長は決めたものの、勝野のあとのガバナンス改革の・・・

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