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経済

「通貨戦争」は米国圧勝に終わる

デフレ回避に手段選ばぬバーナンキ

2010年11月号

「今回の米連邦準備制度理事会(FRB)の量的金融緩和の影響は想像を超える。まず米国のインフレ率は現在の一%未満から二%台になる。投資家は利回り二・四%の米国国債を一刻も早く売り払い、米国株と金に投資すべきだ」
「推奨銘柄はコカ・コーラ、ファイザー、ジョンソン&ジョンソン、シティグループ、バンク・オブ・アメリカなどの一流株。相当に上がるが、金のほうは一オンス二千四百ドル。行き過ぎた場合は四千ドルもありうる」
「住宅も今は買い時。五十年に一度のチャンスだから三十年の住宅ローンを固定金利で。住宅を持たない人はまず自分のために買う。すでに一戸持っている人はもう一戸。二戸持っている人は三戸めを」
 何をアホなことを言っている、と思ってはいけない。今やジョージ・ソロス氏を抜いてヘッジファンドの帝王となったジョン・ポールソン氏の、最近のある会合での発言なのである。ポールソン氏は二〇〇七年以前からサブプライム危機を察知。リーマン・ショック後は住宅関連証券や金融株を空売りし、〇八年の一年間で五倍、〇九年も三六%のリターンを叩き出し、現在、三百五十億ドルを運用する巨大フ・・・