現在、企業価値での世界トップクラス企業―アップル、グーグル、フェイスブック、マイクロソフト―はいずれもプラットフォームビジネスモデルを使っている企業である。
　シリコンバレー企業にとどまらない。ウォルマート、ナイキ、ＧＥ、ディズニーなどの既存企業もプラットフォーム的アプローチを採用しつつある。
　第四次産業革命をビジネス・モデルの観点から見ると、プラットフォーム革命がその大きな特徴をなしている。
　そこには、いくつものパズルが生じている。
・ＵｂｅｒやＡｉｒｂｎｂのようなプラットフォームビジネスは、なぜ生まれてから二、三年で伝統的産業を攪乱し、支配することになったのか。
・なぜ、彼らはわずかな従業員しかいないのに、伝統的産業に競争で打ち勝っているのか。
・価格フリーの価格設定は、なぜ、あるときは見事なビジネス展開となるのに、別のときには惨めな失敗例に終わるのか。
　米国の著名なプラットフォーム革命理論家たちの共著であるこの本は、こうした設問に答えようとしている。
　プラットフォームの価値は、・・・