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本当は弱い韓国「国防力」

米国依存と技術不足の「重いツケ」

2016年9月号

 今年八月十八日は、南北朝鮮を隔てる軍事境界線上にある板門店で、北朝鮮兵士が米軍将校二人を殺害した「ポプラ事件」の発生四十年にあたった。この日、韓国軍は軍事境界線近くの京畿道にある演習場でK―9自走砲など三百門を使った大規模な砲撃演習を実施した。報道陣に配られた資料の題目は「再び挑発すれば、壊滅させてやる!」。
 だが、韓国軍に本当にそんな力があるのか?
 多くの軍事専門家が疑惑の目で見るようになった契機は二〇一〇年三月に起きた、韓国海軍の哨戒艦「天安」の沈没事件だった。北朝鮮軍の小型「ヨノ(鮭)」級潜水艇(百三十トン)が放った重魚雷「CHT―02D」のためにあえなく沈没。韓国軍は事前にヨノ級潜水艇の接近を探知できなかった。
 同じことは昨年八月に起きた北朝鮮軍の木箱地雷爆発事件でも起きた。南北が緊張し、北朝鮮西南部の海州にある海軍基地から五十隻以上の北朝鮮潜水艦が緊急出航したが、韓国軍はその大部分を見失うという失態を犯した。
 韓国軍が保有している哨戒機P3Cは、海上自衛隊のP3Cと異なり、ほとんど潜水艦を発見することができない。
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