本に遇う 連載202 たいまつの火消える河谷史夫 2016年10月号 五十三年前、「こんな人がいたのか」という驚きとともに一冊の本を読み終えた若僧がいた。 むのたけじ著『たいまつ十六年』は企画通信社刊。箱入りながら土くさい装丁で定価五百円だった。 新聞に関心を・・・