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台湾で暗躍「反日政党」の正体

「沖縄独立」も主張する中国の手下

2018年4月号

 台北市中心部にある日本台湾交流協会(大使館に相当)の前に、街宣車二台とともに数十人の抗議者がやってきたのは、三月八日のことだった。中高年男性が多くを占め、「日本鬼子を台湾から追い出せ」「漁民が持つ権利を還せ」といったスローガンが書かれた白い幕を掲げたほか、中国の国旗、五星紅旗を手に持つ者もいた。
 彼らのほとんどは中国との統一を主張するミニ政党、「中華統一促進党」のメンバーだ。沖縄県与那国島付近の海域で同月の三日と四日、台湾の漁船「東半球二十八号」が日本の水産庁の取締船に操業妨害を受けたことが抗議の理由だ。同漁船は、日本の排他的経済水域(EEZ)内に侵入して違法に操業したとして、日本側に追跡され放水を受けたが、台湾側は台湾漁船も操業可能な海域だったと主張し、双方の言い分は食い違った。
 死者もけが人もなく、世界のどの海域でもよく起きる漁船トラブルだが、中華統一促進党はこれを問題視し、連日のように抗議を繰り返していた。
 中華統一促進党の日本に対する抗議活動はこれまでも頻繁に行われていたため、八日の活動は台湾であまり注目されなかったが、中国国内では大きな反・・・