世界有数のビーチリゾートとして知られるタイのプーケットが、風光明媚な観光地から質の悪い外国人が跋扈する無法地帯に様変わりしている。ここ数年、急増する外国人が絡む犯罪が多発し、タイ人からは外国人排斥の声も上がり始めた。いったいプーケットでなにが起きているのか。
「高級ヴィラでロシア人男性が刃物で首を刺され死亡。床には大麻が散乱」「音楽フェス会場で薬物過剰摂取によりアメリカ人とカナダ人が死亡。コカインや覚醒剤の所持・使用で外国人３人逮捕」「オーストラリア人２人組がバイクでひったくりし逮捕」
　プーケットでは、こんなニュースが溢れる。外国人による不法・無法行為だらけだ。多くがアルコールと麻薬に起因する。
　背景にはここ数年での外国人の急増がある。プーケット県の人口は在住外国人を含め40万人弱。一方、タイ入国管理局によると、２０２４年にプーケットを訪れた外国人観光客は約１３００万人にのぼる。外国人観光客は１週間以上の長期滞在が多く、プーケットにいる半数以上が外国人と言っても過言でない。

ロシア人の猛威{br・・・