退陣政局と政治メディアの「大敗」
《政界スキャン》
2025年9月号
石破茂首相はいつ辞めるのか。恐らく自分でもよく分かっていないのだろう。いろいろな人が本人に電話して探りを入れているが、「いま辞める訳にはいかない。行き着くところまで行くほかないと思っている」との返答は共通している。自分も辞めなきゃいかんと分かっていたが、自民党内からここまで公然と辞めろと言われたら、意地でも辞められなくなったといった口ぶりである。
政策を語るのが好きで、はかりごとを仕掛け、人脈を使って状況を動かすのは苦手なタイプ。情報に疎く、政争は弱い。なのに参院選惨敗後も居座りを決め込み、ひょっとしてこのままずるずる続けるのかという空気すら出てきた。やけに強気なのである。
こだわりの強い戦後80年談話は、保守派の抵抗が強い8月15日を見送り、9月下旬に米国での国連演説に盛り込むか、という妙案もあったが、最近は「別に秋でもいいじゃないか」と言い出した。10月下旬を想定しているらしい。補正予算案を出す秋の臨時国会は務める気満々ということだ。
それどころか夏の豪雨被害を受けて「やっぱり防災庁設置は必要だ」と力説し、来年開催予定の昭和100年記念式典にも・・・
政策を語るのが好きで、はかりごとを仕掛け、人脈を使って状況を動かすのは苦手なタイプ。情報に疎く、政争は弱い。なのに参院選惨敗後も居座りを決め込み、ひょっとしてこのままずるずる続けるのかという空気すら出てきた。やけに強気なのである。
こだわりの強い戦後80年談話は、保守派の抵抗が強い8月15日を見送り、9月下旬に米国での国連演説に盛り込むか、という妙案もあったが、最近は「別に秋でもいいじゃないか」と言い出した。10月下旬を想定しているらしい。補正予算案を出す秋の臨時国会は務める気満々ということだ。
それどころか夏の豪雨被害を受けて「やっぱり防災庁設置は必要だ」と力説し、来年開催予定の昭和100年記念式典にも・・・