《地方金融の研究》山梨中央銀行
海なし県で「船舶融資」に本腰
2025年10月号
最早、海があろうとなかろうと何ら問題ないといったところだろう。「陸上養殖」が全国各地で急速に広がっているという。水産庁によると、2025年1月時点の陸上養殖施設は740カ所。届け出制が導入された23年時に比べて80カ所近くも増えた。
中でも躍進著しいのが「海」とは全く無縁とも言える岐阜県だ。届け出件数は32カ所で、沖縄県や大分県、鹿児島県に次いで4位。海なし県の“ハンデ”を一蹴する。
牽引するのは飛騨市に本社を置く飛騨海洋科学研究所。閉鎖循環式水槽でふぐを育成、「山の中で育ったふぐを食べて!」のキャッチコピーで「飛騨とらふぐ」のブランド化に成功した。「水温上昇や高波による被害など天候や気象、海洋環境に影響されにくく、安定供給が可能な点が強み。培ったノウハウを全国の養殖テック企業に伝授し、地域活性化に少しでも貢献したい」。同社関係者の一人はこう意気込む。
現在、奈良県の天川村が廃校を利用してとらふぐの養殖に取り組んでいるほか、琵琶湖はあっても海のない滋賀県ではプリント基板メーカーのワボウ電子(長浜市)が「バナメイエビ」の養殖に・・・
中でも躍進著しいのが「海」とは全く無縁とも言える岐阜県だ。届け出件数は32カ所で、沖縄県や大分県、鹿児島県に次いで4位。海なし県の“ハンデ”を一蹴する。
牽引するのは飛騨市に本社を置く飛騨海洋科学研究所。閉鎖循環式水槽でふぐを育成、「山の中で育ったふぐを食べて!」のキャッチコピーで「飛騨とらふぐ」のブランド化に成功した。「水温上昇や高波による被害など天候や気象、海洋環境に影響されにくく、安定供給が可能な点が強み。培ったノウハウを全国の養殖テック企業に伝授し、地域活性化に少しでも貢献したい」。同社関係者の一人はこう意気込む。
現在、奈良県の天川村が廃校を利用してとらふぐの養殖に取り組んでいるほか、琵琶湖はあっても海のない滋賀県ではプリント基板メーカーのワボウ電子(長浜市)が「バナメイエビ」の養殖に・・・