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政治

参政党と高市の 「微妙な関係」

消えゆく連立与党入りの可能性

2026年1月号

 高市早苗政権が高支持率を維持している陰で、参政党の勢いが急落している。
 JX通信社が毎月実施している電話世論調査によれば、参政党の支持率は石破茂が首相だった2025年9月に10・9%と過去最高の数字をたたき出し、野党第1党に躍り出た。だが、高市が首相の座に就くと支持率は半減。同年12月には5・0%となり、立憲民主党(7・9%)だけでなく、公明党(5・1%)の後塵をも拝してしまった。
 参政党に逃げていた「岩盤保守層」の一部が、高市自民に回帰したのである。
 もう一つ気になる数字がある。多額の党費を納入する党員が減っているのだ。
「DIY(Do It Yourself)政党」を標榜する参政党の強みは、党費を納入する党員と個人献金の多さだった。
 参政党の党員は、公認候補の党内予備選に参加できる運営党員(党費月2500円・年3万円)、オフ会に参加できる一般党員(同月千円、年1万2千円)、活動報告をメールで受けとるサポーター(党費無料)の3種類あり、同党が参院選で初議席を得た22年に党員は4万6524人を数え、党費だけで約3億3500万円・・・

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