新「石油危機」で何が起きるか
資源も「米国依存」で沈む日本
2026年4月号
米・イスラエルの空爆に始まったイラン危機の今後の展開は五里霧中といっていい。ただ、エネルギーに関しては新しいグローバル構造が透けて見える。日本、欧州など主要国(G7)が米国への依存を深め、中国やインドなどグローバルサウスが中東、ロシアとの関係を緊密化する「エネルギー・デカップリング」時代の到来である。今回、湾岸産油国のエネルギー・インフラの脆弱性と高い地政学リスクが明らかになり、G7は「脱中東」を加速する。原油価格は世界景気後退とロシア、米国などの増産により夏頃には落ち着きを取り戻すが、デカップリングは長期的に日本に重い負担となるだろう。
米国の「市場獲得」が真の狙い
今回のイラン危機をめぐってトランプ大統領の言動の振幅、一貫性のなさは日本を含むG7から中国、ロシアまで世界を困惑させている。「トランプ政権は明確な目的、出口を定めないまま戦闘に突入したのではないか」という見方は一見、もっともらしい。確かに、イランのイスラム神権体制の転換を狙ったにしては、攻撃の腰が定まっておらず、最高指導者ハメネイ師やラリジ・・・
米国の「市場獲得」が真の狙い
今回のイラン危機をめぐってトランプ大統領の言動の振幅、一貫性のなさは日本を含むG7から中国、ロシアまで世界を困惑させている。「トランプ政権は明確な目的、出口を定めないまま戦闘に突入したのではないか」という見方は一見、もっともらしい。確かに、イランのイスラム神権体制の転換を狙ったにしては、攻撃の腰が定まっておらず、最高指導者ハメネイ師やラリジ・・・









