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WORLD

《世界のキーパーソン》ザビエル・ブランソン (在韓米軍司令官)

「トランプの難題」と向き合う将軍

2026年4月号

  歴代で「最も好戦的」との評価を受けるトランプ米政権だが、ドンロー主義を掲げて世界に展開する米軍の再編を進めている。さらには「将官職の削減」や「戦士の精神」「反DEI(多様性、公平性、包摂性)」も要求。将軍クラスの退役も相次いでいる。激変する環境のなか、ザビエル・ブランソンは最も北京に近い位置に展開する在韓米軍を率いている。約200人とも言われる米陸軍将官のなかで、一番難しいポストをこなしている。
 中将として2021年から第1軍団(ワシントン州)司令官を務めていた24年12月、退任直前のバイデン前政権から陸軍大将への昇格と在韓米軍司令官への就任を命じられた。
 直後に第2次トランプ政権が発足。在韓米軍司令部がある韓国京畿道平沢のキャンプ・ハンフリーズの自室に一枚の地図を掲げた。司令官の部屋を訪れた米韓軍事関係筋は「トランプ政権の意向を忠実に遂行する考えだ」と直感したという。
 地図は司令部を中心にして、上方に日本列島や台湾、フィリピンなどが、下方に中国やロシアなどが配されていた。司令部から東京、平壌、北京、台北、ウラジオストクなどへの距離がそ・・・

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