イラン危機後は 「逆オイルショック」へ
油価「暴落」と湾岸産油国の凋落
2026年6月号
ホルムズ海峡の封鎖が解かれた時、世界経済は安定を取り戻すとともに「逆オイルショック」に直面するだろう。それは単なる原油価格の急落ではない。原油需要のピークアウトが近づく中で、必然的に起きる産油国間の暗闘の始まりであり、世界のエネルギーは混沌とした転換期に入る。ポスト石油の主役は再生可能エネルギー、天然ガス、原子力など多様な形で生み出される電力となる。ただ、石油の時代はすぐには終焉せず、需要減退の坂道を下りながら、産油国の栄枯盛衰の物語を示すことになる。
「逆オイルショック」という言葉は知っていても、その衝撃や背景を知らない石油業界関係者が増えた。若手、中堅のオイルマンは相場が急騰する石油ショックか、「相場の綾」程度の原油市況急落しか経験していないからだ。
1985年12月末、年末の休暇に入っていた世界の石油業界関係者はサウジアラビア政府が夜8時のニュースで簡潔に発表した「スイングプロデューサー(需給調整役)放棄宣言」に衝撃を受けた。
80年代に入って、原油価格を1バレル30㌦台に維持するためOPECは国別生産枠に基づく協調減産を実施していた。だが、大・・・
「逆オイルショック」という言葉は知っていても、その衝撃や背景を知らない石油業界関係者が増えた。若手、中堅のオイルマンは相場が急騰する石油ショックか、「相場の綾」程度の原油市況急落しか経験していないからだ。
1985年12月末、年末の休暇に入っていた世界の石油業界関係者はサウジアラビア政府が夜8時のニュースで簡潔に発表した「スイングプロデューサー(需給調整役)放棄宣言」に衝撃を受けた。
80年代に入って、原油価格を1バレル30㌦台に維持するためOPECは国別生産枠に基づく協調減産を実施していた。だが、大・・・









