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連載

現代史の言霊  第98話

6月の再選-英国総選挙(2001年)
伊熊幹雄

2026年6月号

労働党にとって歴史的な夜だ
トニー・ブレア (英首相)
 
 西欧の政治は現在、どの国も極右政党に席巻されている。西欧政治は過去数十年、保守政党と左派政党による「二大政党制」が続いてきた。英国では「保守党対労働党」、ドイツでは「キリスト教民主・社会同盟対社会民主党」といった具合だ。二大政党の周辺には中道政党がいて、第2党以下の大同団結で組閣することもある。
 今回はこの枠組みががっしりしていた頃の、英国政治の話である。
「二大政党制」といっても、西ドイツ時代を含むドイツ、フランス、英国の3国では第2次世界大戦後、保守優勢の時代が長かった。保守政党が汚職や失政でつまずいた時に、左派の出番がやってきたのだ。

不機嫌だった国王

 例外もある。1945年7月の英国総選挙だ。ウィンストン・チャーチル首相の強い指導力で、第2次世界大戦を乗り切った英国では、「チャーチル勝利」が予想された。だが、開票されると労働党の地滑り的勝利だっ・・・

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