孤独な高市の「遠心力」
「抜け殻」と化す強大政権
2026年7月号
重力が強過ぎて光さえ抜け出せないブラックホールになるかと思いきや、「一強」の中心にいる総理大臣・高市早苗その人の深謀遠慮を欠いた発言やコミュニケーション不足で重力は急速に弱まっている。自由民主党で面従腹背を決め込む「反高市」勢のみならず、「親高市」勢に働き始めた遠心力のことだ。
6月25日、自民党本部で開かれた党税制調査会の後、会長の小野寺五典は記者団に、政策の方向性に強い影響力を持つ税調の幹部少人数による「インナー」から、元経済産業大臣の小渕優子が脱退する意向を示していることを明らかにした。
小渕の辞意の理由は「分からない」とされているが、2月の総選挙で高市が「検討の加速」を公約した食品の消費税減税に向けて、自民党税調が世論や専門家の懸念に耳を傾けずに猪突猛進していることに対する抗議の意思表明との受け止め方が専らだ。
小野寺は慰留に努めるものの、もともと高市とは正反対の中道リベラルの政治理念を持つ小渕の行動は、先の総選挙で圧倒的な議席をもたらした高市に異論を唱えること自体が憚られるという空気が支配的だった党内の様相の変化を示唆している。
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6月25日、自民党本部で開かれた党税制調査会の後、会長の小野寺五典は記者団に、政策の方向性に強い影響力を持つ税調の幹部少人数による「インナー」から、元経済産業大臣の小渕優子が脱退する意向を示していることを明らかにした。
小渕の辞意の理由は「分からない」とされているが、2月の総選挙で高市が「検討の加速」を公約した食品の消費税減税に向けて、自民党税調が世論や専門家の懸念に耳を傾けずに猪突猛進していることに対する抗議の意思表明との受け止め方が専らだ。
小野寺は慰留に努めるものの、もともと高市とは正反対の中道リベラルの政治理念を持つ小渕の行動は、先の総選挙で圧倒的な議席をもたらした高市に異論を唱えること自体が憚られるという空気が支配的だった党内の様相の変化を示唆している。
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