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経済

《クローズ・アップ》永井素夫(日産自動車前社外取締役)

在任中の赤字通算「1兆5千億円」

2026年7月号

 1兆4598億円の赤字。これがなんの数字かわかるだろうか。日産自動車の6月下旬の定時株主総会で社外取締役再任案が否決された永井素夫。その在任期間の最終損益の通算額だ。
 永井が日産に最初に舞い降りたのは2014年6月。最初は社外監査役就任だった。19年6月には社外取締役に就任、以後、今回の株主総会で否決されるまで社外取締役の地位に居続けた。
 直近では監査委員会委員長、指名委員会委員、報酬委員会委員と、社外取締役の中でも重責を任されていた。三委員会を兼ねていたのは永井だけで、カリスマ経営者、カルロス・ゴーン失脚後の日産の「影の実力者」とも呼ばれていた。
 ホンダとの統合破談後に事実上引責辞任した内田誠前社長の後釜として、有力視されていた当時のジェレミー・パパンCFO(最高財務責任者)を差し置いて若いイヴァン・エスピノーサ社長を誕生させたのも永井の力業とされる。
 だが永井が社外取として在任した20年3月期から26年3月期の7年間で日産は4回の最終赤字を計上、通算損益額は前述の通り1兆5千億円に迫る。こんな数字をたたき出す御仁はなかなかいない。 ・・・

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