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連載

続・不養生のすすめ28

沖縄クライシスの真実
柴田 博

2013年4月号

 先般、二〇一三年の都道府県別平均寿命のランキングが発表され、大きな話題となっている。トピックスとしては、主として二つのことがあつかわれている。一つは、長野県の長寿の原因は何かということであり、もう一つは沖縄のランキングが下がりつづける原因は何かということである。前者に関しては、筆者もコメントを求められ、興味深いテーマであるが、今回は触れないことにする。
 
 問題は沖縄の平均寿命に関してである。まだ沖縄の平均寿命が男女とも日本一であった一九八六年から大宜味村の調査を行った筆者としても、最近のトレンドにショックを受けている。さらに深刻な問題は、この沖縄のトレンドに対して、一部のステレオタイプな学者とマスコミが、かまびすしく間違った原因をあげつらっていることである。曰く、「沖縄は、食生活の欧米化が早く、脂肪摂取が多かったのでそのつけがきている」「そのため肥満者がふえ、生活習慣病、特に動脈硬化性の病気による死亡がふえている」等々である。

 まことしやかに聞こえるが、これらは間違った見解なのである。それは筆者がつくった左ページ図をみていただくと一目瞭・・・