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韓国政界「革新派」の正体

「反日・反米」次期政権の不安な行方

2017年4月号

 三月十五日、韓国の世論調査会社「リアルメーター」が発表した最新調査結果が汝矣島(韓国の永田町)の住人たちを驚かせた。
 第一野党の「共に民主党」の支持率が五一・一%を記録し、過半数を超えたからだ。第二野党の「国民の党」も一二・三%で、両党を合わせた野党支持率は六割を超えた。これに対し、与党「自由韓国党」とそこから分かれた「正しい政党」の支持率は合計でもわずか一六・四%に過ぎなかった。
 与党関係者は「韓国の有権者は大ざっぱに分けて保守四割、進歩(革新)三割、残りが無党派という構図は変わっていない」と語る。十五日の調査結果は、無党派が全て革新に流れ込んだことを意味している。
 韓国で長く保守と対立してきた革新勢力とは何者なのか。

日米と摩擦を生む「386世代」

 保守と革新の争いは一九六〇年代の朴正熙政権から九八年に誕生した金大中政権までは、地域対立の歴史だった。
 軍事独裁政権だった朴政権は、故郷のTK(大邱・慶尚北道)を中心に、人口が多い南東部の慶尚道を重視する政策・・・