三万人のための情報誌 選択出版

書店では手に入らない、月刊総合情報誌会員だけが読める月間総合情報誌

連載

国内人事情報

2017年11月号

▼商工中金次期社長候補に三菱商事OB
 不正問題で前代未聞の大量処分者を出した商工中金の次期社長人事は、難航するとみられていたが、突如として有力候補が浮上した。二度目の業務改善命令を受けた十月二十五日、経済産業省OBの安達健祐社長は責任を取って辞任する意向を示した。後任選びは同日、経済産業省内に設置された有識者会議に実質的に委ねる方針になっている。同会議は商工中金のありかたを根本的に見直すもので、年内には人選が終了する見通しだ。
 経営共創基盤の冨山和彦氏や日本総合研究所の翁百合氏など、霞が関御用達メンバーが会議の中心となっているが、そこに「急遽加わった」(政府系金融機関)のが三菱商事の中原秀人前副社長だ。同社では王道の金属・エネルギー畑を歩み社長レースにも加わった人物。唐突な参加は「商工中金の次期社長就任含みで呼ばれたため」(同前)との見方が急速に広がっている。「次期社長は民間出身者」という世耕弘成経産大臣の意向にも沿う。
 また、商工中金OBで、今回の不正が始まる前に退任し、その手腕が認められていた、荒波辰也元理事を呼び戻すプランも取り沙汰される。「実・・・

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます