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社会・文化

「銀行カードローン」の悪行三昧

利用者を地獄に落としてボロ儲け

2017年11月号

 銀行業界は、これほどの大騒動になるとは思っていなかったのだろう。各行がテレビCMを垂れ流し、貸出残高を野放図に増やしてきた無担保融資、カードローンにとうとう金融庁のメスが入った。九月、同庁は三菱東京UFJ(BTMU)、三井住友(SMBC)、みずほという大手三銀行への立ち入り検査を始め、今後全国の地銀、信金についても調査を進める。
 これを受けて各銀行は慌てて金融庁に恭順の姿勢を示している。十月に入り、三メガバンクは揃って「短時間審査」の看板を下ろしたほか、BTMUは、カードローンCMの全面放映自粛に踏み切った。しかしこれはあくまでポーズだと、BTMU関係者は語る。
「マイナス金利時代の数少ない収益源となっているカードローン事業を縮小させることはない。表向きは広告などを減らすが、金融庁の顔色を窺いつつもこのドル箱を死守する」
 銀行のカードローンへの批判に火がついたのは、昨年一年間の自己破産者数が十三年ぶりに増加したことがきっかけだった。「カードローン」と言葉を変えても、蓋を開ければサラ金と大差ない。金利上限は一四%程度。「べらぼうに高い金利水準」(法曹関・・・