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連載

広告を裏読みする 第18話

コロナで蒸発「新聞折込チラシ」
本誌編集部

2020年6月号

 このところ、ポストに朝刊を取りに行くと、どんどん新聞が薄くなっている―。こんな感想を抱く読者も多いことだろう。原因は新型コロナウイルス感染拡大だが、直接的な要因は二つある。
 まずは新聞本体のページ数自体が減少傾向にあること。新型コロナに関するニュースが溢れる一方で、運動面などを中心として報道できることがなくなり記事の数が減っている。ここに広告減少が追い打ちをかけており、自社出版物の広告などで紙面を埋めようとしても限界があり、必然、全体のページ数が削られているのだ。
 ふたつ目の理由は「折込チラシ」の減少だ。東京オリンピックの延期が決まり、「三密」への警鐘が鳴らされるようになった三月下旬以降、スーパーを中心として「客集め」のためのチラシ配布を自粛する動きが全国で広がった。四月の緊急事態宣言発出後もスーパーは営業自粛要請の対象とならなかったが、各家庭での自炊が増加したことで来店者数が大幅に増加したため、チラシで集客する必要性がなくなった。
 さらに、それ以外の業種でも、家電量販店や自動車販売店の多くがチラシ配布を自粛したほか、社会問題と化したパチンコ店のい・・・