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文在寅も退任後に「逮捕」か

北の陰謀「清州間諜団事件」の衝撃

2021年9月号

 大統領選や南北関係に注目が集まりがちな韓国で、文在寅政権の関係者が固唾をのんで見守っている事件がある。清州間諜(スパイ)団事件だ。韓国の情報機関、国家情報院と警察庁は七月末までに中部の忠清北道に住む活動家四人を国家保安法違反の容疑で逮捕した。直接の容疑は、北朝鮮の指令を受けて、韓国内で米国製の最新鋭ステルス戦闘機F35の導入に反対する運動を展開したことだった。 
 だが、関係者の証言によると、この事件は、国情院が十年以上にわたって追いかけていた大事件だという。関係者の一人は「(二〇一一年に、北朝鮮に情報を流していた韓国の活動家が摘発された)旺載山間諜団事件や、(北朝鮮シンパとの認定を受けて一四年に強制解散させられた)統合進歩党事件に匹敵する重大事件だ」と語る。
 今回逮捕された四人は、表社会では「自主統一忠北同志会」のメンバーを名乗り、活動していた。同志会には、左翼活動家や、組合関係者、進歩系法曹らが多数参加していた。北朝鮮の対韓国工作を担う朝鮮労働党文化交流局(旧二二五局)の指令を受け、韓国の保守系政治家の糾弾や在韓米軍への反対運動などを展開していたという。{b・・・