《地方金融の研究》京葉銀行
「りそな」との提携深化を模索
2025年5月号
果たしてどんな“化学反応”を誘発することになるのか。千葉県を地盤とする地方銀行の「3行体制」が揺らぎ始めた。単独路線を貫いてきた域内トップバンクの千葉銀行が、3行の一角を占める3位・千葉興業銀行株の2割弱を取得、事実上、系列下に組み入れたためだ。2位・京葉銀行は取引先に対する課題解決型営業のさらなる強化などで「埋没」を回避する構えだが、行内には焦燥感も募る。
千葉銀による千葉興銀株の取得が表面化したのは今年3月末。投資ファンドのありあけキャピタル(東京・中央)が保有していた発行済み千葉興銀株の19・93%を約237億円で買い取った。同行は傘下のちばぎん証券を通じ0・04%の千葉興銀株を保有していた。合わせると千葉興銀に対するグループの持株比率は19・97%となり、筆頭株主に躍り出た。
「(千葉興銀との間で)どのような協力が築けるかを話し合うスタートラインに着いたところ。具体的な内容は何も決まっていない」。千葉銀幹部の一人はこう打ち明けるが、地域経済の発展や企業価値の向上を目指し、将来の経営統合の可能性も否定しない。
千葉県は域・・・
千葉銀による千葉興銀株の取得が表面化したのは今年3月末。投資ファンドのありあけキャピタル(東京・中央)が保有していた発行済み千葉興銀株の19・93%を約237億円で買い取った。同行は傘下のちばぎん証券を通じ0・04%の千葉興銀株を保有していた。合わせると千葉興銀に対するグループの持株比率は19・97%となり、筆頭株主に躍り出た。
「(千葉興銀との間で)どのような協力が築けるかを話し合うスタートラインに着いたところ。具体的な内容は何も決まっていない」。千葉銀幹部の一人はこう打ち明けるが、地域経済の発展や企業価値の向上を目指し、将来の経営統合の可能性も否定しない。
千葉県は域・・・