ロシアで続く恐怖の「要人粛清」
戦時下で腐る権力内部に「変調」
2025年9月号
ロシアのプーチン政権はウクライナ侵攻と並行して、軍高官の汚職・腐敗捜査を強化し、昨年春以降、これまでに20人以上の軍幹部が逮捕または更迭された。ショイグ安全保障会議書記(前国防相)系列の高官が多く、ショイグ失脚説がモスクワで流れている。戦争と並行して、軍や情報機関の人事再編が進む。
2022年2月のウクライナ侵攻後、政府高官や実業家の謎めいた死亡事件も続く。死者の中にはウクライナ侵略に反対した人物もおり、政権は綱紀粛正や利権の再編を進めている模様だ。日本のメディアが報道しないロシア政治の闇に迫った。
粛軍は昨年4月、ショイグの腹心で、軍建設部門を担当したティムール・イワノフ国防次官が収賄容疑で逮捕されたことが発端。その後、補給担当のブルガコフ国防次官、施設担当のポポフ国防次官、クズネツォフ国防省人事総局長らが次々に拘束された。いずれも汚職・腐敗容疑だが、ポポフやブルガコフはウクライナ侵攻作戦の不備を批判していた。
ショイグも失脚か
イワノフは1年の公判を経て、今年7月に詐欺罪で有罪・・・
2022年2月のウクライナ侵攻後、政府高官や実業家の謎めいた死亡事件も続く。死者の中にはウクライナ侵略に反対した人物もおり、政権は綱紀粛正や利権の再編を進めている模様だ。日本のメディアが報道しないロシア政治の闇に迫った。
粛軍は昨年4月、ショイグの腹心で、軍建設部門を担当したティムール・イワノフ国防次官が収賄容疑で逮捕されたことが発端。その後、補給担当のブルガコフ国防次官、施設担当のポポフ国防次官、クズネツォフ国防省人事総局長らが次々に拘束された。いずれも汚職・腐敗容疑だが、ポポフやブルガコフはウクライナ侵攻作戦の不備を批判していた。
ショイグも失脚か
イワノフは1年の公判を経て、今年7月に詐欺罪で有罪・・・