維新の会が始めた「政党の終活」
主要幹部の身勝手な「近未来図」
2025年11月号
100年時代と言われる人生ほど、政党はまだ、長生きの実績が少ない。現存政党では103年の日本共産党、11月で結党70年の自由民主党、同月に結党61年を迎える公明党などを別にすれば、新興政党の寿命は10年持てば良い方だ。それが天命なのか、せっかく与党になりながら、国政政党として14年目に入った日本維新の会も、どうやら「終活」を始めた模様だ。
高市早苗内閣が発足した10月21日、自民党と連立政権を組んだ維新の会共同代表の藤田文武は記者会見で、高市政権の改革を「これまでとは非連続」と位置づけ、明治維新の思想的支柱だった吉田松陰の言葉「狂愚まことに愛すべし」を引用、連立協議で高市に「狂って下さい」と迫った逸話を披露した。
「非連続」や「狂愚」といった言葉に自己陶酔する藤田の表情からは、政党運営に企業経営の発想を応用して党勢拡大を進めた幹事長当時のスマートな面影はなかった。そんな藤田の姿を「維新の会のフィナーレを美しく見せるための演出」と冷ややかに受け止める声も多い。
自滅の覚悟
結党以来、「・・・
高市早苗内閣が発足した10月21日、自民党と連立政権を組んだ維新の会共同代表の藤田文武は記者会見で、高市政権の改革を「これまでとは非連続」と位置づけ、明治維新の思想的支柱だった吉田松陰の言葉「狂愚まことに愛すべし」を引用、連立協議で高市に「狂って下さい」と迫った逸話を披露した。
「非連続」や「狂愚」といった言葉に自己陶酔する藤田の表情からは、政党運営に企業経営の発想を応用して党勢拡大を進めた幹事長当時のスマートな面影はなかった。そんな藤田の姿を「維新の会のフィナーレを美しく見せるための演出」と冷ややかに受け止める声も多い。
自滅の覚悟
結党以来、「・・・









