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連載

金融の世紀

第36 回【M&Aブーム第4波到来】
黒木 亮

2025年12月号

 歴史的に、M&Aブームは世界大戦の時期を除き、だいたい20年おきくらいに起きており、小糸製作所株を買い占めたピケンズのようなコーポレート・レイダーらが跋扈した1970年代半ばからの時期は第4波だった。
 世界で初めてM&Aブーム(第1波)が起きたのは、19世紀の終わり頃から20世紀の初頭にかけての米国である。
 米国では1830年代から産業革命が起き、65年に奴隷制度が廃止されたことで機械化が本格化し、鉄鋼、鉄道、繊維などの分野で数多くの企業が設立され、規模も大型化していった。しかし、経営も経済界のルールも未成熟だったため、暴力沙汰を伴う企業間紛争や、全当事者が破滅するような価格競争が日常茶飯事だった。
 そこでJPモルガンや、ロックフェラーやカーネギーといった財閥が中心となり、企業の水平統合を推し進めた。これにより、国の石油精製能力の9割を支配したスタンダード・オイル、サスクワハナ鉄道やノーザン・セキュリティーズなどの大手鉄道会社、エジソン・ゼネラル・エレクトリック(89年創設)、USスティール(1901年創設)、海運業のインターナショナル・マーカンタ・・・

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