米軍が密かに進める 「核戦力増強」
核軍縮条約「消滅」後の危うい世界
2026年2月号
米露間に残る唯一の核軍縮の枠組みが、期限を迎える。2月5日の「新戦略兵器削減条約(新START)」の失効で、両国は半世紀ぶりに核配備数の条約上の制限がない状況となる。
しかし、米国防総省はこの期限を座視していたわけではない。政策立案者らは1年以上前から、現役の核弾頭数を迅速に拡張するための道筋を密かに準備してきた。保管状態の核弾頭を既存のミサイルに再搭載する、いわゆる「アップロード」である。
軍事専門家らが「アップロード戦略」と呼ぶこのアプローチは、新型兵器の製造に頼るのではなく、「潜在的能力」を活用する。本来複数の弾頭が搭載可能な陸上および海上ミサイルの、未使用の弾頭搭載スロットを使うのだ。米国は、冷戦期に諸条約を遵守するため、ミサイルから弾頭を間引く「ダウンロード」を行ってきたが、必要に応じてアップロードする能力は維持してきた。
この手法の利点は、サイロやミサイル、潜水艦を新たに建造することなく配備戦力を拡張できる点にある。核戦力の近代化には膨大な時間とコストを要することを踏まえれば、その意味は大きい。
アップロード戦略の重要性はか・・・
しかし、米国防総省はこの期限を座視していたわけではない。政策立案者らは1年以上前から、現役の核弾頭数を迅速に拡張するための道筋を密かに準備してきた。保管状態の核弾頭を既存のミサイルに再搭載する、いわゆる「アップロード」である。
軍事専門家らが「アップロード戦略」と呼ぶこのアプローチは、新型兵器の製造に頼るのではなく、「潜在的能力」を活用する。本来複数の弾頭が搭載可能な陸上および海上ミサイルの、未使用の弾頭搭載スロットを使うのだ。米国は、冷戦期に諸条約を遵守するため、ミサイルから弾頭を間引く「ダウンロード」を行ってきたが、必要に応じてアップロードする能力は維持してきた。
この手法の利点は、サイロやミサイル、潜水艦を新たに建造することなく配備戦力を拡張できる点にある。核戦力の近代化には膨大な時間とコストを要することを踏まえれば、その意味は大きい。
アップロード戦略の重要性はか・・・









