《クローズ・アップ》田村 城太郎(商船三井社長)
海運業界「大波乱」で問われる手腕
2026年4月号
商船三井は橋本剛社長(68歳)が会長になり、田村城太郎専務執行役員(57歳)が社長に昇格する。米中対立に続き、先行きの見えないイラン危機が海運業界を襲うなか、外部環境により、実力以上の好業績を上げる「波任せ経営」から脱却できるのか。
商船三井の業績は上場企業ではほとんど見られない大振幅を繰り返してきた。2013、14年には欧州債務危機、円高による海運不況で赤字転落し、13年度末には1788億円の記録的な純損失(赤字)となった。同社は日本郵船、川崎汽船とコンテナ事業を統合し、18年にONE(オーシャン・ネットワーク・エクスプレス)がサービスを開始した。田村氏は立ち上げ時の18年4月から2年間、欧州・アフリカ地域統括を務めた。
ONEは当初3年間は低空飛行だったが、コロナ禍でグローバル物流が停滞、海上運賃が空前の高値に跳ね上り22年以降は驚異的な利益を出した。ONEを持ち分法適用会社としている商船三井に巨額利益をもたらし、同社の純利益は22、23年度末に7千億円を超えた。10年の間に純利益が赤字から黒字へ9千億円も振幅する異形の業績推移であり、経営陣が危機感を持っ・・・
商船三井の業績は上場企業ではほとんど見られない大振幅を繰り返してきた。2013、14年には欧州債務危機、円高による海運不況で赤字転落し、13年度末には1788億円の記録的な純損失(赤字)となった。同社は日本郵船、川崎汽船とコンテナ事業を統合し、18年にONE(オーシャン・ネットワーク・エクスプレス)がサービスを開始した。田村氏は立ち上げ時の18年4月から2年間、欧州・アフリカ地域統括を務めた。
ONEは当初3年間は低空飛行だったが、コロナ禍でグローバル物流が停滞、海上運賃が空前の高値に跳ね上り22年以降は驚異的な利益を出した。ONEを持ち分法適用会社としている商船三井に巨額利益をもたらし、同社の純利益は22、23年度末に7千億円を超えた。10年の間に純利益が赤字から黒字へ9千億円も振幅する異形の業績推移であり、経営陣が危機感を持っ・・・









