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経済

《企業研究》イオン

株価沈降「尚也世襲」の険しい将来

2026年5月号

「相変わらず金融とハコモノに頼り切った決算。食品スーパー(SM)やドラッグストアの格安店が増えるなど競合環境が激化し、人件費も上昇している。成長の軸足を変えないといつまで経っても低収益体質から抜け出せない」。投資家筋のイオンに対する評価は厳しい。
 イオンはそうした中で、稼ぎ頭の金融事業部門に創業家の「御曹司」を送り込む。世襲に向けた重要な布石だが、内部からは危ぶむ声も聞こえてくる。

史上最高益に市場の冷めた評価

 足元ではイオン株の低空飛行が止まらない。4月半ばから下旬にかけて、一時1株1700円を割り込むなど連日のように年初来安値を更新。年初来高値となる2542円をつけた今年1月初旬の水準と比べ、大幅安での取引が続く。
 2026年2月期決算―。イオンの売上高は前期比5・7%増えて10兆7153億円と過去最高を記録。2年連続で10兆円の大台を超え、10兆4302億円にとどまったセブン&アイ・ホールディングス(HD)を抜いて国内小売りトップに立った。営業利益は同13・8%増の2704億円・・・

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