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国連職員「貴族化」の 不都合な真実

「一旦解体」と再生のすすめ

2026年6月号

 世界の戦争や難民危機、人道災害に向き合う国連の中枢に、高コスト体質と既得権が温存されている。ニューヨークやジュネーブの本部で厚遇される幹部層が守られる一方、財政危機のしわ寄せは、任期付きの若手職員や人道支援の現場に先に及ぶ。国連を再建するには、この本部中枢の「貴族化」に切り込まなければならない。

凄まじき給与と手当の額

 国連職員の待遇は、諸国の納税者の感覚からは程遠い。専門職以上の給与は、加盟国の平均的な公務員ではなく、最高水準の国家公務員を基準に決める「ノーブルメール原則」に基づく。優秀な人材を各国政府に取られないよう、給与は“最も給与水準の高い国家公務員”に見合う水準にする。もともとは、第1次世界大戦後の国際連盟時代に、フランスの官僚、ノーブルメール(Georges Noblemaire)が提唱したとされる。
 ニューヨーク勤務の管理職級職員は、勤務地調整を含めれば税引き後年収20万㌦、約3千万円前後に達する。勤務地調整とは、物価や為替、勤務地ごとの支出構造を反映して・・・

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