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NATO「米国脱退」は避けられず

欧州はロシアとどう対峙するか

2026年5月号

 トランプ米大統領の北大西洋条約機構(NATO)からの脱退は避けられない。欧州側は表向き「米国なしにNATOは成り立たない」と強調しているが、脱退後の安全保障体制「欧州版NATO」の構想が既に始まっている。
 イランへの攻撃を巡りフランスやドイツ、イタリア、スペインなど西欧各国は米国と距離を置いた。トランプ氏はホルムズ海峡への艦船派遣や米軍機の領空通過などを拒否した各国に不満を募らせ、NATOからの脱退に言及。「再考の余地はない」と断言し、「NATOは張り子の虎だ。プーチンも知っている」などと罵倒した。

「核の傘」で欧州を分断

 トランプ氏の激しい反応に、イタリアやスペインでは与野党が結束した。米国に対する厳しい姿勢が世論の支持を得られるとなれば、今後の局面でも西欧の指導者は米国との対立をいとわなくなる。トランプ氏はこうした動きを欧州の挑発ととらえ、耐えることができない。歴史上、どの米国大統領も成し遂げていないことにこだわるトランプ氏は、残留よりも脱退を選ぶ。
 また、離脱はトランプ氏特有・・・

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