《企業研究》出光興産
中東特需「石油回帰」の時代錯誤
2026年6月号
競合他社からは「まるで石油元売り業界のホンダ」といった揶揄も飛ぶ。
需要低迷や中国勢との競争激化などで鳴り物入りのEV戦略の「全面的挫折」(自動車業界関係者)を強いられたホンダ。2040年までに新車販売のすべてをEVかFCV(燃料電池車)に切り替えるとしていた「脱ガソリン車」路線は撤回。総事業費約1・7兆円(150億カナダ㌦)を投じる予定だったカナダ・オンタリオ州での車両生産(年産能力24万台)と電池工場の建設計画は無期限停止となり、用地を買収しただけで事実上、破綻した。開発中の北米向けSUVなど3車種は取りやめ。ソニーグループとの合弁によるEV「アフィーラ」の生産・販売も中止し撤退する。減損計上などで26年3月期の最終損失は4239億円(前期は8358億円の最終黒字)にものぼり、上場来初の赤字に転落した。
出光興産が5月12日に発表した26年度から30年度までの新中期経営計画。そこにもホンダと同様、撤回、取り下げ、下方修正といったネガティブフレーズがずらり並ぶ。市場からは「現実路線への回帰」との声があがる一方で、環境省など政府内の一部には「環境関連施策の大幅・・・
需要低迷や中国勢との競争激化などで鳴り物入りのEV戦略の「全面的挫折」(自動車業界関係者)を強いられたホンダ。2040年までに新車販売のすべてをEVかFCV(燃料電池車)に切り替えるとしていた「脱ガソリン車」路線は撤回。総事業費約1・7兆円(150億カナダ㌦)を投じる予定だったカナダ・オンタリオ州での車両生産(年産能力24万台)と電池工場の建設計画は無期限停止となり、用地を買収しただけで事実上、破綻した。開発中の北米向けSUVなど3車種は取りやめ。ソニーグループとの合弁によるEV「アフィーラ」の生産・販売も中止し撤退する。減損計上などで26年3月期の最終損失は4239億円(前期は8358億円の最終黒字)にものぼり、上場来初の赤字に転落した。
出光興産が5月12日に発表した26年度から30年度までの新中期経営計画。そこにもホンダと同様、撤回、取り下げ、下方修正といったネガティブフレーズがずらり並ぶ。市場からは「現実路線への回帰」との声があがる一方で、環境省など政府内の一部には「環境関連施策の大幅・・・









