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社会・文化

米大リーグ「スト突入」の雲行き

「年俸規制」で労使対立が激化

2026年7月号

 大谷翔平(ドジャース)が投打二刀流で完全復活して盛り上がる米大リーグ(MLB)に、不気味な影が忍び寄ってきた。32年ぶりとなるストライキへのカウントダウンが始まっているのだ。
 ストによって実際に中止になる可能性があるのは2027年シーズンの話とはいえ、スト自体が21世紀では初めてだ。
 大リーグの経営側と選手の契約を拘束する労使協定は、今年12月1日に失効する。オーナー側は5月、新たな労使協定で「サラリーキャップ制」を提案し、選手会側は即座に猛反発した。この構図こそ前回ストに突入した32年前とまったく同じでも、両者の対立は日本の野球ファンが思う以上に深い。
 オーナー側の提案では選手の年俸総額にキャップ(上限)だけでなくフロア(下限)も設ける。実際、米4大プロスポーツでサラリーキャップを導入していないのはもはや、MLBを残すのみとなっている。  
 アメリカンフットボールのNFL、北米プロアイスホッケー(NHL)は超過を一切認めない「ハードキャップ」を採用しており、戦力の均衡や小都市のチームの経営安定につながってきた。だがMLBの歴史上、サラ・・・

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