新・危機管理のノウハウ Vol.17
【アシューム・ブリーチ】「侵害」を前提とした組織を作れ
ジェイムズ・ターガル
2026年8月号
企業リスクを考える上で大切なことは「重要資産の集中点」だと、私は米連邦捜査局(FBI)時代に確信した。価値あるデータやシステムが、脆弱な統制と交差する集中点にこそリスクは凝縮される。
現在、私は企業経営者らに対し、常に三つの問いを投げかけている。第1に、どの資産が侵害されたり利用不能になったりすれば致命的か。第2に、技術・人材・サプライチェーン・地政学のどこに集中点が存在するか。第3に、外部からの攻撃をどれだけ迅速に検知し、対応できるかである。
人工知能(AI)を悪用する攻撃者と地政学的緊張が蔓延する現在、優先すべきは「予防」ではなく「レジリエンス(回復力)」だ。
米国では、退職予定者によるデータ持ち出しや、アクセス権の悪用、金銭目的の情報漏洩などは、依然として増加傾向にある。近年目立つのは、不満を抱えた従業員がSNS上で会社への鬱憤を発信するケース。これを悪意ある勢力が察知して本人に接触し、社内へのマルウェア投入や内部システム構成の情報提供を促すという攻撃経路が増えている。
内部の脅威は技術的問題ではなく、信頼やアイデンテ・・・
現在、私は企業経営者らに対し、常に三つの問いを投げかけている。第1に、どの資産が侵害されたり利用不能になったりすれば致命的か。第2に、技術・人材・サプライチェーン・地政学のどこに集中点が存在するか。第3に、外部からの攻撃をどれだけ迅速に検知し、対応できるかである。
人工知能(AI)を悪用する攻撃者と地政学的緊張が蔓延する現在、優先すべきは「予防」ではなく「レジリエンス(回復力)」だ。
米国では、退職予定者によるデータ持ち出しや、アクセス権の悪用、金銭目的の情報漏洩などは、依然として増加傾向にある。近年目立つのは、不満を抱えた従業員がSNS上で会社への鬱憤を発信するケース。これを悪意ある勢力が察知して本人に接触し、社内へのマルウェア投入や内部システム構成の情報提供を促すという攻撃経路が増えている。
内部の脅威は技術的問題ではなく、信頼やアイデンテ・・・









