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メキシコ名門大学が浴びる脚光

米国「留学氷河期」で飛躍の好機

2026年10月号

 メキシコ国立自治大学(通称UNAM、メキシコシティ)でまさかの失態が発覚した。今年から完全オンラインに移行したばかりの入学試験で、人工知能(AI)を悪用した不正(カンニング行為)が相次いだのだ。まじめに勉強して合格した秀才たちは怒り心頭に発した。
 UNAMはメキシコ初の女性大統領まで上りつめたクラウディア・シェインバウム氏をはじめ、作家のオクタビオ・パス氏、フロンガスがオゾン層を破壊するメカニズムを発見したマリオ・モリーナ氏らノーベル賞受賞者を含め、錚々たる人材を輩出してきた。中南米屈指の名門は研究や教育の競争力だけでなく、経済力に左右されない門戸の広さでも知られる。
 何と言っても、学費が事実上無料なのだ。最難関の医学部でさえも支払いは任意の寄付のみでよく、日本のどこかの有名私大のように事実上の義務として同調圧力にさらされることもない。たとえ年間1㌷(約9円)でもまったく問題はなく、卒業後は出世が約束される。メキシコ人なら誰もがUNAMへの入学を夢見ると言われるのも納得だ。
 メキシコでは憲法で「教育は無償」と規定され、UNAMの運営費も国家予算でほ・・・

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