創薬を「武器化」する中国
欧米以上の開発力で世界を席巻
2026年10月号
世界の医薬品開発の重心が欧米から中国へ移り始めている。いま画期的ながん治療薬開発に世界が注目する中で、創薬に有望なデータを探し出し欧米のメガファーマに海外開発・販売権を売る「アウトライセンス大国」としても動きは活発だ。中国が世界市場を押さえれば、医薬品が「第2のレアアース」となり、中国の外交力に転化される可能性もある。
世界を驚かせているのは、中国のバイオベンチャーのアケソ(康方生物)が開発した肺がん治療薬イボネシマブだ。がんが免疫の攻撃から逃れる仕組みに関わる蛋白質「PD-1」と、がんに栄養を運ぶ血管の形成を促す蛋白質「VEGF」を同時に標的とする二重特異性抗体だ。
9月3日、同社は中国で実施した、承認申請前の最後のステップである第3相臨床試験で、米メルクが販売するキイトルーダ(一般名ペムブロリズマブ)と直接比較した。その結果、がんが進行せず安定した状態である「無増悪生存期間」に続いて全生存期間でも有意な改善を示したと発表した。キイトルーダは2025年に約317億㌦を売り上げた。イボネシマブは世界で最も売れているキイトルーダを効果において凌駕したということを・・・
世界を驚かせているのは、中国のバイオベンチャーのアケソ(康方生物)が開発した肺がん治療薬イボネシマブだ。がんが免疫の攻撃から逃れる仕組みに関わる蛋白質「PD-1」と、がんに栄養を運ぶ血管の形成を促す蛋白質「VEGF」を同時に標的とする二重特異性抗体だ。
9月3日、同社は中国で実施した、承認申請前の最後のステップである第3相臨床試験で、米メルクが販売するキイトルーダ(一般名ペムブロリズマブ)と直接比較した。その結果、がんが進行せず安定した状態である「無増悪生存期間」に続いて全生存期間でも有意な改善を示したと発表した。キイトルーダは2025年に約317億㌦を売り上げた。イボネシマブは世界で最も売れているキイトルーダを効果において凌駕したということを・・・









