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連載

新・危機管理のノウハウ Vol.19

【ディセプション・テクノロジー】「おとり技術」で攻撃者を騙せ
クマル・リテシュ

2026年11月号

 10月はサイバー攻撃や情報漏洩のニュースが連日のように報じられた。被害の発生や、攻撃の兆候が発覚した際、迅速な初動対応は肝要だ。被害の拡大を防ぐためのネットワーク切断、侵入経路の特定、影響を受けたアカウントの停止やパスワード変更、セキュリティログの解析などが即座に実行されなければならない。
 しかし、こうした初動対応や境界型防御といった従来型の対策は、すでに限界を迎えている。攻撃者が盗み出した正規のIDやパスワードを使い、内部の安全なツールを装って侵入する手法(Living off the Land)を使うケースが増加し、正常な従業員のアクセスと見分けられないのだ。侵入を完全に防ぐことが不可能な時代において、従来の防衛策だけでは、ネットワーク内に潜伏し横移動(ラテラルムーブメント)を行う攻撃者を早期に検知・阻止することは極めて困難である。
 そのため、セキュリティの発想を「侵入を防ぐ」から「侵入者を騙して早期に検知・無力化する」ことへ転換する手法が注目を集めている。それが「ディセプション・テクノロジー(Deception Technology / おとり技術)」だ・・・

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