在日ユダヤ人が怯える「戦争の報復」
「増える敵」と特別警備の限界
2025年7月号
どちらも互いの正義を振りかざし、あわよくば相手をなきものにしてしまおうと野望をたぎらす。イスラエルとイラン、さらには米国も加わった戦争は停戦に至ったが混乱はまだくすぶっている。イスラエルは、パレスチナ自治区ガザでの非道行為を続けている。自ら戦争を求め、やめる気配もない。その頑な姿勢は、イスラム圏を中心に国際的な批判の的となっている。
日本から遠く離れた中東地域で紛争が激化しているわけだが、実は日本に暮らすイスラエルの関係者にも、その影響が波及していることはあまり知られていない。
警察庁関係者は「在日のユダヤ系住民らがイラン関係者から報復を受けるのではないかと身の危険を感じており、警戒が高まっている」と指摘する。
東京都千代田区にあるイスラエル大使館付近では、中東和平問題でパレスチナなどアラブ勢力と揉め事があるたびに反ユダヤ運動のデモが行われてきた。2023年にガザへの報復攻撃が始まってからは、反イスラエルデモが頻発し、恒常化してきた。同年11月には、イスラエル大使館近くの警備柵に自動車が突入する事件が起き、警戒中だった警視庁の機動隊員が巻き込まれて・・・
日本から遠く離れた中東地域で紛争が激化しているわけだが、実は日本に暮らすイスラエルの関係者にも、その影響が波及していることはあまり知られていない。
警察庁関係者は「在日のユダヤ系住民らがイラン関係者から報復を受けるのではないかと身の危険を感じており、警戒が高まっている」と指摘する。
東京都千代田区にあるイスラエル大使館付近では、中東和平問題でパレスチナなどアラブ勢力と揉め事があるたびに反ユダヤ運動のデモが行われてきた。2023年にガザへの報復攻撃が始まってからは、反イスラエルデモが頻発し、恒常化してきた。同年11月には、イスラエル大使館近くの警備柵に自動車が突入する事件が起き、警戒中だった警視庁の機動隊員が巻き込まれて・・・